WordPress サーバー移管・移行
完全ガイド
サーバー会社間の移管からアメブロ・はてなブログからの移行まで、あらゆるパターンを網羅。初心者でも迷わない、ステップバイステップの手順を詳しく解説します。
📋 このガイドの目次
🔔 サーバー移管・移行が必要になるタイミング
WordPressサイトの移管・移行を検討するタイミングは大きく分けて2つあります。「現在のサーバーに不満がある場合」と「サービスや環境を変えたい場合」です。以下のいずれかに当てはまるなら移管を検討する価値があります。
サイトの表示が遅い
Google PageSpeed InsightsでTTFBが遅い場合、サーバー自体の性能不足が原因の可能性。プラグインでは改善できません。
コストを見直したい
数年前に契約したサーバーと同等スペックが現在はより安価に。定期的な見直しで月額費用を大幅に削減できることも。
エラーや不具合が頻発
特定プラグインやPHPバージョンの問題でない場合、サーバー環境自体に問題がある可能性。移管が根本解決になることも。
セキュリティ・SSL対応
古いサーバーではPHPやSSL証明書の自動更新に対応していないケースも。セキュリティ強化のために移管を検討。
容量・スペックの限界
アクセス増加でサーバーダウンが発生したり、ストレージが逼迫してきた場合。プランアップより乗り換えが有利なことも。
ブログサービスからの独立
アメブロ・はてなブログ・WordPress.comの制約から離れ、独自ドメインで本格的なWordPressサイトを運営したい。
開発環境を本番に公開
ローカル環境(Local・XAMPP等)で制作したサイトを本番サーバーにアップロードして公開する最初の移行。
URLやドメインの変更
サイトリニューアルに伴うURL変更、ドメイン変更、サブドメインからルートドメインへの移行など。
🧭 あなたに合った移行パターンを探す
現在の状況を選んで、最適な移行パターンへジャンプしましょう。
🖥️ サーバー移管パターン一覧
現在レンタルサーバーでWordPressを運用しており、サーバーの変更・移動を行うパターンです。
サーバー会社間の移管
ロリポップ→エックスサーバー、さくら→ConoHaなど、異なるサーバー会社間でWordPressを移行する最も一般的なパターン。
詳しく見る →ローカル環境 → 本番サーバー
LocalやXAMPPで開発したWordPressサイトを、はじめて本番サーバーに公開するパターン。URL書き換えと権限設定が重要。
詳しく見る →ドメイン変更を伴う移管
URLが変わるため最も注意が必要なパターン。301リダイレクト・Search Console変更・内部リンク一括置換などSEO対策が欠かせない。
詳しく見る →サブドメイン・サブディレクトリ間の移管
blog.example.com → example.com や example.com/blog/ → example.com/ など、同一サーバー内での構成変更パターン。
詳しく見る →マルチサイト・複数サイトの一括移管
複数の独立サイトや、WordPressマルチサイト構成をまとめて移管するパターン。データベースの扱いと順序管理が鍵。
詳しく見る →マネージドWordPressへの移管
WP Engine・Kinsta・ConoHa WINGなどのマネージドWordPressサービスへの移行。専用ツールや代行サービスを活用。
詳しく見る →📝 ブログサービスからWordPressへの移行パターン
アメブロ・はてなブログ・WordPress.comなど、無料ブログサービスからWordPress.org(レンタルサーバー上の自己ホスト型WordPress)へ移行するパターンです。記事データの扱い・SEO対策・読者への告知など、サーバー移管とは異なる注意点があります。
アメブロ → WordPress
アメブロからWordPressへの移行。記事テキストはエクスポートできますが、画像の移行には制約があります。読者・フォロワーへの告知戦略も重要。
詳しく見る →WordPress.com → WordPress.org
同じWordPressでも.comと.orgは別物。公式エクスポートツールで記事・画像を移行可能。有料プランのドメインをそのまま使う方法も解説。
詳しく見る →はてなブログ → WordPress
MT形式エクスポートとWordPressインポートで記事を移行。はてな記法の変換問題、はてなProの独自ドメインを活かしたリダイレクト設定も解説。
詳しく見る →🗺️ 移管・移行の全体フロー
パターンによって詳細手順は異なりますが、WordPressの移管・移行には共通した大まかな流れがあります。まず全体像を把握しておきましょう。
事前準備・環境確認
移行先サーバーの選定・契約、PHP・MySQLバージョンの確認、旧サーバーの契約期限確認。移行中も旧サーバーを使い続けられる状態にしておく。
バックアップの取得
WordPressファイル一式(wp-content/など)とデータベース(.sqlファイル)の完全バックアップ。これが最重要工程。絶対に省略しないこと。
新環境の構築
移行先サーバーへのドメイン設定、データベース作成、WordPressファイルのアップロード、wp-config.phpの設定。
hostsファイルで事前確認
DNSを切り替える前に、PCのhostsファイルを編集して新サーバーの動作を確認。表示崩れや機能不全をこの段階で発見・修正する。
DNS切り替え(ネームサーバー変更)
ドメインのネームサーバーを新サーバーに向ける。DNS伝播には最大72時間かかる場合があるため、アクセスが少ない時間帯に実施。
移行後の動作確認・仕上げ
全ページ表示確認、フォーム動作確認、SSL証明書設定、Search Console・Analyticsの更新。移管後チェックリストを活用。
旧サーバーの解約
新サーバーで1〜2週間問題なく稼働確認できてから旧サーバーを解約。焦って解約しないこと。
📊 パターン別 難易度・所要時間 比較表
どのパターンを選ぶか迷っている方のために、各パターンの難易度・所要時間・主な注意点を一覧でまとめました。
| 移行パターン | 難易度 | 所要時間目安 | 最大の注意点 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| サーバー会社間の移管 | やさしい | 2〜4時間 | DNS伝播待ちの間のダウンタイム対策 | → 詳細 |
| ローカル環境 → 本番 | ふつう | 1〜3時間 | localhost URLの本番URLへの一括置換 | → 詳細 |
| ドメイン変更を伴う移管 | むずかしい | 半日〜1日 | 301リダイレクト・SEO評価の引き継ぎ | → 詳細 |
| サブドメイン・サブディレクトリ間 | ふつう | 2〜5時間 | パーマリンク・内部リンクの整合性 | → 詳細 |
| マルチサイト・複数サイト一括 | むずかしい | 1日〜数日 | データベース分離・移行順序の管理 | → 詳細 |
| マネージドWordPressへ | やさしい | 2〜4時間 | 専用移行ツール・代行サービスの活用 | → 詳細 |
| アメブロ → WordPress | ふつう | 半日〜1日 | 画像は手動保存・リダイレクト設定不可 | → 詳細 |
| WordPress.com → WordPress.org | やさしい | 2〜4時間 | プラグイン・テーマは再インストール必要 | → 詳細 |
| はてなブログ → WordPress | ふつう | 半日〜1日 | MT形式変換・はてな記法の残存処理 | → 詳細 |
⚠️ 移管でよくある失敗と対処法
WordPress移管でよく発生するトラブルをまとめました。事前に把握しておくことで、多くのミスを防ぐことができます。
❌ 失敗1:バックアップを取らずに作業を開始
最も多い致命的なミスです。移管作業中のファイル上書きや設定ミスで元のサイトが破損した場合、バックアップがなければ復旧できません。作業前のバックアップは必須です。
❌ 失敗2:旧サーバーを早まって解約する
新サーバーへの移行直後に旧サーバーを解約してしまい、問題が見つかっても元に戻せなくなるケース。DNS伝播完了後、最低1〜2週間は旧サーバーを維持しましょう。
❌ 失敗3:DNS切り替えのタイミングを誤る
アクセスが集中する時間帯にDNS切り替えを行い、伝播中の不安定な状態で多くのユーザーに影響を与えるケース。深夜〜早朝の低アクセス帯での実施を推奨します。
❌ 失敗4:データベースのURLを書き換えない
データベース内には旧サーバーのURLが大量に含まれています。wp-config.phpだけ書き換えてデータベース内のURLを変換しないと、画像が表示されない・リンクが壊れるなどの問題が発生します。
❌ 失敗5:SSL証明書の設定を忘れる
新サーバーでSSL証明書を発行・設定しないまま公開すると、ブラウザに「保護されていない接続」と表示され、ユーザーが離脱します。また混合コンテンツエラーの原因にもなります。