📌 このページで分かること(まとめ)

📋 このページの目次

  1. バックアップが必要な理由と実例
  2. 何をバックアップすべきか
  3. バックアップを取るべきタイミング
  4. バックアップ方法の選び方(初心者〜上級者別)
  5. このガイドの使い方(全8ページ)
  6. よくある質問

バックアップが必要な理由と実例

「自分のサイトは大丈夫」と思っていても、WordPressサイトのトラブルは予告なく発生します。どのような状況でバックアップが必要になるのか、実際のケースと合わせて見ていきましょう。

🚨 バックアップなしでトラブルが発生した場合:数年分の記事・顧客データ・画像・設定がすべて失われる可能性があります。専門業者への復旧依頼は数万〜数十万円になることも。バックアップはサイト運営における最重要の「保険」です。

実際に起きたトラブルの事例

📌 ケース1:プラグイン更新で画面が真っ白になった

人気フォームプラグインを更新したところテーマとの競合が発生し、管理画面ごとアクセス不能に。バックアップがあったため30分で復旧できたが、なければFTPでプラグインを手動削除する作業が必要で、設定も全て失われていた。

📌 ケース2:サーバー移行中にデータベースを誤って削除した

サーバー乗り換え作業中に操作ミスで本番サイトのDBを削除。バックアップがあったため1日分の損失で済んだが、なければ5年分の記事が全損していた。

📌 ケース3:ハッキングによる記事改ざん

古いWordPressバージョンを狙った攻撃を受け、記事がスパムリンクに書き換えられた。クリーンなバックアップから即座に復元することで、SEOへのダメージを最小限に抑えられた。発見が遅れた場合はGoogleからのペナルティリスクもある。

📌 ケース4:固定ページを誤削除してゴミ箱も空にした

固定ページの整理中にプライバシーポリシーページを誤削除しゴミ箱も空に。DBバックアップがあったため該当レコードを復元できたが、なければゼロから書き直しが必要だった。

📌 ケース5:テーマ更新で直接編集したCSSが全消滅

子テーマを使わず親テーマのstyle.cssを直接編集していたため、テーマ更新で数ヶ月分のカスタマイズが消えた。バックアップがなく最初からやり直しに。子テーマの重要性を痛感した事例。

📌 ケース6:レンタルサーバー側の障害でデータが消えた

サーバー会社のストレージ障害でユーザーデータの一部が消失。サーバー側のバックアップは対象外の期間だったが、UpdraftPlus+Google Driveに保存していたバックアップから復元できた。サーバーのバックアップだけに頼る危険性を示す事例。

バックアップが必要になる主な状況

定期通常の運用・日々の更新時

記事追加・プラグイン設定変更・テーマカスタマイズなど、日々の変更を積み重ねるたびに「戻れる地点」を作ることが基本。

必須WordPress・プラグイン・テーマの更新前

バージョンアップは互換性問題が起きやすい最大のリスクポイント。特にWordPress本体のメジャーアップデートは慎重に行う。

必須テーマ変更・大規模カスタマイズ前

デザインの大幅変更や子テーマのfunctions.php編集前は必須。→ テーマ変更前の準備も参照。

緊急不正アクセス・改ざんの疑いがある時

管理画面の異変・知らない管理者ユーザーの追加・表示の乱れを感じたら、まずクリーンな状態のバックアップを確保してから対処する。

計画サーバー移行・ドメイン変更時

移行前後の両タイミングでバックアップを取得。移行作業中の操作ミスによるデータ損失を防ぐ。→ サーバー移行ガイド

何をバックアップすべきか

WordPressのデータは「ファイル」と「データベース」の2種類に分かれています。完全な復元には両方が必要です。

種類 含まれるもの 重要度
データベース(MySQL) 記事・固定ページ・コメント・ユーザー情報・プラグイン設定・各種設定 🔴 最重要
wp-content/uploads/ アップロードした画像・動画・PDF等すべてのメディアファイル 🔴 最重要
wp-content/themes/ インストール済みテーマ・子テーマのカスタマイズ内容 🟡 重要
wp-content/plugins/ インストール済みプラグイン(有料・非公式プラグインは特に重要) 🟡 重要
wp-config.php DB接続情報・セキュリティキー(取扱注意) 🟠 要注意
.htaccess パーマリンク設定・リダイレクト・セキュリティ設定 🟡 重要
⚠️ wp-config.phpの取り扱い注意:DBパスワードが記載されています。バックアップとして保存する際は、外部からアクセスできない安全な場所に保管し、そのままクラウドにアップロードしないよう注意してください。
💡 プラグインはバックアップ不要?:公式ディレクトリのプラグインは再インストールできますが、有料プラグインや非公式プラグインはファイルのバックアップが必要です。UpdraftPlusでは「プラグインもバックアップ対象に含める」設定を推奨します。

バックアップを取るべきタイミング

更新頻度別・推奨バックアップ頻度

サイトの更新頻度 推奨頻度 保存世代数の目安
毎日更新(ブログ・ECサイト) 毎日 7〜14世代
週数回更新 週2〜3回 7〜10世代
週1回程度 週1回 4〜7世代
ほぼ更新なし(企業サイト等) 月1回+変更前 3〜5世代

「必ず」バックアップを取るべきタイミング

✅ 自動バックアップで「忘れ」をなくす:手動バックアップは「忘れたとき」が最も危険です。→ 自動バックアップの設定方法で、一度設定すれば放置OKの仕組みを作りましょう。

バックアップ方法の選び方(初心者〜上級者別)

バックアップには複数の方法があります。スキルレベルや状況に合わせて選んでください。初心者にはプラグインによる方法を強くおすすめします。一つの方法に絞らず、複数を組み合わせることで安全性が高まります。

推奨の組み合わせ

💡 スキル別の推奨パターン:
  • 初心者:UpdraftPlus(自動・週1)+ サーバーの自動バックアップ機能
  • 中級者:UpdraftPlus(自動・毎日)+ Google Drive連携 + 作業前の手動バックアップ
  • 上級者・重要サイト:上記すべて + FTP・phpMyAdminによる定期手動バックアップ

バックアップは「一種類だけ」では不十分です。保存先・取得方法を分散させることで、いずれか一つが失敗しても別のバックアップで復元できます。

このガイドの使い方(全8ページ)

初めてバックアップを設定する方はSTEP順に進めてください。特定の情報が必要な方は直接アクセスしてください。

  1. プラグインでのバックアップ(初心者〜)
    UpdraftPlus・BackWPup・Duplicatorの使い方と比較
  2. レンタルサーバーのバックアップ機能(初心者〜)
    エックスサーバー・ConoHa WINGなど主要サーバー別の手順と注意点
  3. 自動バックアップの設定(初心者〜中級者)
    Google Drive/Dropbox連携・スケジュール・世代管理
  4. 手動バックアップ(FTP・phpMyAdmin)(上級者向け)
    プラグイン不要の手動手順・緊急時の知識として
  5. バックアップからの復旧(困ったとき)
    状況別の復旧フロー・プラグイン復元・FTP復元・緊急対応
  6. サーバー移行・サイト複製(応用)
    Duplicatorで引越し・ステージング環境の構築
  7. よくある質問(Q&A)
    頻度・世代数・容量・失敗時の対処など

よくある質問

Q1. WordPressのバックアップは何をバックアップすれば良いですか?

A. 「WordPressファイル(テーマ・プラグイン・画像)」と「データベース」の2つが必要です。どちらか一方だけでは完全な復元はできません。特にデータベースには記事・設定・ユーザー情報のすべてが含まれており最重要です。

Q2. バックアップはどのくらいの頻度で取るべきですか?

A. 記事の更新頻度に合わせるのが基本です。毎日更新するブログなら毎日、週1更新なら週1が目安です。更新頻度に関わらず、WordPress・プラグイン・テーマの更新前には必ずバックアップを取ってください。

Q3. 無料でバックアップできますか?

A. はい、UpdraftPlusの無料版やBackWPupを使えば無料でバックアップできます。Google DriveやDropboxへの自動保存も無料で設定可能です。詳しくはプラグインでのバックアップをご覧ください。

Q4. バックアップしないと何が起きますか?

A. サーバー障害・ハッキング・誤操作・プラグイン競合などでサイトが壊れた場合に復旧できなくなります。数年分の記事や顧客データが完全に失われる可能性があり、専門業者への復旧依頼は数万〜数十万円になることもあります。

Q5. サーバーが自動でバックアップしてくれているので不要では?

A. サーバーの自動バックアップは非常に便利ですが、それだけに頼るのは危険です。保存世代数・保存期間・対象ファイルの範囲に制限があり、サーバー側の障害時には利用できないこともあります。プラグインバックアップと組み合わせることを強くおすすめします。

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