Alt属性とは
Alt属性は、HTMLの<img>タグに含まれる属性の一つで、画像が表示できない場合に代わりに表示されるテキストです。正式には「alternative text(代替テキスト)」と呼ばれ、その頭文字から「alt」と名付けられています。
<img src="cat.jpg" alt="窓辺で日向ぼっこする茶トラ猫">
Alt属性が表示される状況
- 画像の読み込みに失敗した場合 - ネットワークエラーや画像ファイルの削除時
- スクリーンリーダー使用時 - 視覚障害者向けの音声読み上げソフトで画像内容を伝える
- 画像を非表示にしている場合 - ブラウザの設定で画像表示をオフにしている時
- 検索エンジンのクロール時 - Googleなどの検索エンジンが画像内容を理解する手がかりとなる
💡 重要ポイント
Alt属性は単なる画像の説明ではなく、「画像が見えない人にどう伝えるか」という視点で書くことが重要です。画像の視覚的な情報を言葉で的確に表現しましょう。
Alt属性の重要性
1. アクセシビリティの向上
視覚障害のあるユーザーがスクリーンリーダーでWebサイトを閲覧する際、Alt属性がないと画像の内容を理解できません。適切なAlt属性を設定することで、すべてのユーザーに等しく情報を届けることができます。
スクリーンリーダーでの読み上げ例:
- Alt属性なし → 「画像」とだけ読み上げられる
- Alt属性あり → 「WordPressの管理画面ダッシュボード」と具体的に読み上げられる
2. SEO効果の向上
検索エンジンは画像そのものを「見る」ことができないため、Alt属性のテキストを読み取って画像の内容を理解します。適切なAlt属性を設定することで以下の効果があります。
- Google画像検索での上位表示 - 画像検索結果に表示されやすくなる
- ページ全体のSEO向上 - コンテンツの関連性が高まり、検索順位が上がる可能性
- 音声検索への対応 - 音声検索クエリとマッチしやすくなる
3. ユーザビリティの向上
画像の読み込みが遅い環境や、モバイル回線で画像を非表示にしているユーザーに対しても、Alt属性があれば画像の内容を把握できます。
✅ W3Cのガイドライン
Web標準化団体W3Cは、すべての意味のある画像にAlt属性を設定することを推奨しています。これはWebアクセシビリティの基本原則の一つです。
正しいAlt属性の書き方
良いAlt属性の例
| 画像の内容 |
良い例 |
理由 |
| 商品写真 |
「白い陶器のコーヒーカップ 300ml」 |
商品の特徴を具体的に記述 |
| グラフ・図表 |
「2024年の月別売上推移グラフ。1月50万円から12月120万円まで右肩上がり」 |
データの内容と傾向を説明 |
| 操作手順のスクリーンショット |
「WordPress管理画面の設定メニューから一般設定をクリック」 |
何をどうするかを明確に記述 |
| 人物写真 |
「笑顔でプレゼンテーションする山田太郎CEO」 |
誰が何をしているかを記述 |
悪いAlt属性の例
| 悪い例 |
問題点 |
改善案 |
| 「画像」 |
何の画像か全く分からない |
具体的な内容を記述する |
| 「img001.jpg」 |
ファイル名をそのまま使用 |
画像の内容を説明する |
| 「ここをクリック」 |
画像の内容ではなく行動指示 |
リンク先の内容を記述する |
| 「WordPress SEO対策 初心者向け おすすめ プラグイン 無料」 |
キーワードの詰め込み(スパム) |
自然な文章で簡潔に記述 |
⚠️ キーワードスタッフィングに注意
SEO効果を狙ってキーワードを過度に詰め込むと、Googleからペナルティを受ける可能性があります。自然で分かりやすい説明を心がけましょう。
装飾画像の場合
背景パターンやデザイン要素など、情報を伝えない純粋な装飾画像の場合は、Alt属性を空にします。
<img src="decoration.png" alt="">
Alt属性を空(alt="")にすることで、スクリーンリーダーはその画像をスキップします。Alt属性自体を省略すると、ファイル名が読み上げられてしまうため、必ず空の値を設定してください。
WordPressでのAlt属性設定方法
方法1: メディアライブラリから設定
- WordPressの管理画面で「メディア」→「ライブラリ」を開く
- 設定したい画像をクリック
- 右側の「添付ファイルの詳細」で「代替テキスト」欄に入力
- 「更新」ボタンをクリックして保存
💡 一括設定のヒント
新しくアップロードした画像は、アップロード直後に代替テキストを設定する習慣をつけましょう。後から設定するより効率的です。
方法2: 投稿編集画面から設定
- ブロックエディタで画像ブロックを選択
- 右サイドバーの「画像設定」を開く
- 「Altテキスト(代替テキスト)」欄に入力
- 記事を更新または公開
方法3: HTMLコードで直接設定
クラシックエディタやカスタムHTMLブロックを使用する場合:
<img src="example.jpg" alt="ここに代替テキストを記述" width="800" height="600">
既存画像のAlt属性を一括確認する方法
「SEO Friendly Images」などのプラグインを使用すると、Alt属性が未設定の画像を一覧表示し、一括で設定することができます。
おすすめプラグイン:
- SEO Friendly Images - Alt属性の自動生成・管理
- Auto Image Attributes From Filename - ファイル名から自動生成
- Yoast SEO - 画像のSEO分析機能を含む総合SEOプラグイン
Alt属性を書く際のベストプラクティス
1. 簡潔かつ具体的に
- 125文字以内を目安にする(スクリーンリーダーの読み上げ制限のため)
- 最も重要な情報を最初に書く
- 余計な情報は省く(「〜の画像」「〜の写真」などは不要)
2. 文脈を考慮する
同じ画像でも、使用する文脈によってAlt属性は変わります。
例:犬の写真
- ペットショップのサイト → 「生後3ヶ月のゴールデンレトリバーの子犬」
- 動物病院のブログ → 「予防接種を受ける子犬」
- 犬種図鑑 → 「ゴールデンレトリバーの標準的な外見」
3. リンク画像の場合はリンク先を説明
画像がリンクになっている場合、Alt属性にはリンク先の内容を記述します。
<a href="/contact/"><img src="button.png" alt="お問い合わせページへ"></a>
4. テキストを含む画像の場合
インフォグラフィックやバナーなど、画像内にテキストがある場合は、そのテキストをAlt属性に含めます。
⚠️ 重要な情報を画像だけに頼らない
重要なテキストは画像ではなく、HTMLテキストとして記述することをおすすめします。画像が表示されない場合でも情報が伝わり、SEO効果も高まります。
5. 複雑な図表の場合
グラフやチャートなど、詳細な情報を含む画像の場合は、Alt属性だけでなく、本文中で詳しく説明するか、longdesc属性や隣接するテキストで補足します。
よくある質問(FAQ)
Q1. Alt属性とTitle属性の違いは?
Alt属性は画像が表示されない場合の代替テキスト、Title属性は画像にマウスを乗せた時に表示されるツールチップです。SEOやアクセシビリティの観点では、Alt属性の方が重要で必須です。Title属性は補足情報として使用しますが、省略しても問題ありません。
Q2. すべての画像にAlt属性を設定する必要がありますか?
はい、すべての画像にAlt属性を設定すべきです。ただし、装飾目的の画像(背景パターンなど)は、Alt属性を空(alt="")にします。Alt属性自体を省略することは避けてください。
Q3. 日本語と英語、どちらで書くべきですか?
サイトの主要言語で記述します。日本語サイトなら日本語、英語サイトなら英語です。多言語サイトの場合は、各言語版で適切にAlt属性を翻訳してください。
Q4. Alt属性の文字数制限はありますか?
技術的な文字数制限はありませんが、スクリーンリーダーの多くは125文字程度で読み上げを区切ります。簡潔に書くことを心がけ、125文字以内を目安にしましょう。どうしても長くなる場合は、本文中で詳細を説明する方法もあります。
Q5. Alt属性を後から一括で設定できますか?
はい、「SEO Friendly Images」などのプラグインを使用すれば可能です。ただし、自動生成されたAlt属性は適切でない場合があるため、重要な画像は手動で確認・修正することをおすすめします。
Q6. 同じ画像を複数箇所で使う場合、Alt属性は同じでいいですか?
いいえ、使用する文脈に応じて変えるべきです。同じ画像でも、記事の内容や周辺のテキストによって最適な説明は変わります。それぞれのページで、読者にとって最も有益な説明を考えましょう。
まとめ
Alt属性は、WebサイトのアクセシビリティとSEOの両面で極めて重要な要素です。単なる画像の説明ではなく、「画像が見えない人にどう伝えるか」という視点で丁寧に設定することで、より多くの人に情報を届けることができます。
✅ Alt属性設定のチェックリスト
- すべての意味のある画像にAlt属性を設定している
- 装飾画像のAlt属性は空(alt="")にしている
- 125文字以内で簡潔に記述している
- キーワードを不自然に詰め込んでいない
- 文脈に応じた適切な説明になっている
- リンク画像はリンク先の内容を説明している
WordPressでは、メディアライブラリや投稿編集画面から簡単にAlt属性を設定できます。新しい画像をアップロードする際は、必ず代替テキストを設定する習慣をつけましょう。